現在のビワ療法
最も一般的なのが、ビワキューを用いた療法です。本来はビワ葉を肌に置き、その葉の上にもぐさの熱源を用いた方法でしたが、ビワ葉の上にもぐさを置いて施術をすることは技術が必要なだけでなく、火傷や火災の危険があります。いくら効果的でも単独で行うには困難な技法だったのです。
そこで、ビワキューの機器を開発し、棒状モグサやビワ葉エキス(ビワ葉自体を入手したり保存が困難であるため、ビワ葉をエキスにしてより使いやすくした)を用いて、簡単にできるようにしたのがビワ療法です。
さらに、ビワキュー器具を二本同時に使用する「陰陽打ち抜き」を可能にして効果を倍増させて、現在の施術法を確立させました。
近年「ビワキュー」はさらなる研究の結果、煙も出ず臭いもしない電気を使った使いやすい「ビワキュー和」という商品が開発され、アパートやマンション等場所を問わずに行うことが出来るようになったのです。
ビワキューはビワ葉エキスの作用と温熱の繰り返しと、快癒点を刺激することで、気血水の流れを活性化させることができるのです。
ビワキュー療法は、ビワの持つ効果ともぐさの熱線の特徴を調和したもので、熱くなく、火傷もなく、忘れられないほど気持ちの良い療法なのです。
ビワキュー施術例
さまざまなビワ療法
その他にも、ビワの効能を生かしたさまざまな療法が開発されました。
- 金地院療法
- 火であぶったビワ葉を皮膚に当てる方法です。
- ビワ葉焼き/塩・コンニャク温湿布
- ビワ葉の表面を当て、その上から二合ほど温めた焼き塩(コンニャク)を布袋に入れたものを置きます。湿気でビワ葉の成分を引き出し、体内に浸透させる効果があります。
- ビワ葉の青汁療法
- ビワ葉の青汁は、切り傷や水虫、たむし、おできなどに強い殺菌能力を発揮します。青汁をガーゼに含ませて患部に当てて固定します。
- ビワパスタ療法
- 粉にしたビワの葉をメリケン粉をつなぎにしてもぐさの灰を加えます。膝の水抜きや足のむくみを取る場合には、彼岸花をすって加えた物を足の裏に塗ると一晩で水は抜けます。※皮膚の弱い方は、パッチテストをしてから行います。
- ビワ風呂
- 刻んだビワの葉20,30枚を布袋に入れ風呂に入ります。ビワ風呂は、湿疹などの慢性的な皮膚のお手当てに有効です。
- ビワ酒療法
- ビワ酒はビワの果実や葉をホワイトリカーでつけこんだ果実酒です。虚弱な人や五臓の弱り、歯ぐき、喉の痛みなどに効果があります。
- ビワ葉ローション「無憂扇」
- ヨモギエキス、葉緑素、ビワ種エキス、ビワ葉エキスがブレンドされており、お肌のお手入れに大変役立ちます。
- ビワ葉湯・ビワ茶
- ビワ葉で入れたビワ葉湯をお茶代わりに飲むだけで、夏負けや暑気あたりなどの予防に昔から愛飲されていました。
- ビワ蜜
- ビワ葉エキスに甘草、はっか、杏仁、生姜、はち蜜を加えたもので、咳や痰を鎮め、疲労回復、夏ばて、風邪予防に効果があるようです。
- ビワの果肉
- ビワの果肉は90%が水分ですが、漢方では、口の渇きを癒したり、吐き気を止め、五臓をうるおすとされています。
- ビワの種
- びわの種はアミグダリンが豊富に含まれており、慢性的な体調不良に有効とされています。
- ビワ種加工食品「天神宝」
- 人間に必要なビタミン・ミネラル・アミノ酸などの栄養素がバランス良く含まれているビワの種を加工して「天神宝」を誕生させました。
- ビワ石鹸・無憂扇
- 天然の素材の特性を生かして作った製法特許石鹸です。環境破壊防止を主な目的にした無公害天然石鹸です。不必要な添加物は一切使用していません。
- ビワ酢療法「ビワミン」
- ぶどうから生まれた天然醸造酢です。おいしく健康を維持していただき、お酢の持つ効果で日頃の疲れにもOK。日ごろの食生活に広く使っていただけます。
- ビワ葉温圧療法
- 生のビワ葉の上にもぐさを置いておキューする方法です。ツボや押して痛いと感じる部分に使用します。ビワ葉やもぐさなど、これらを用いる事でさらに相乗効果を発揮する、効果が高い自然療法といえます。
ビワキューをはじめ、ビワの効能を最大限生かしたいろんなものに開発されているんじゃ
ビワは食べるだけじゃなくて、飲んだり体に当てたりしてしたりいろんな健康に利用されているんだね。